Chem. Comm. Cover Image A Columnar Liquid Crystal Based on Triphenylphosphine Oxide - Its Structural Changes upon Interaction with Alkaline Metal Cations, Chem. Commun., 2006, 1277-1279.

金属イオンを感じる事により、集合構造が変化するカラムナー液晶を構築した。 すなわち、金属イオンに対して配位能を有するトリフェニルホスフィンオキシド分子を中心に持つ新規カラムナー液晶分子の合成を行った(模式図中央及び模式図右)。この分子にリチウム塩を添加すると、トリフェニルホスフィンオキシドがリチウムをサンドイッチした錯体が構築される。このサンドイッチ錯体は熱的に非常に安定なカラムナー液晶を形成した(模式図左下)。ナトリウムイオンを添加したトリフェニルホスフィン液晶は、ナトリウムを核として6分子が集合しミセル状錯体を構築する。そのミセル状錯体の集合により、キュービック液晶が形成されることが明らかになった。